学長挨拶

学長 荻澤 滋

学長 荻澤 滋

全国市町村国際文化研修所(JIAM)は、我が国の地方自治を支える全国の市町村長、議員、職員等の皆様方に、高度で専門的な知識やスキルを提供する研修機関として、平成5年4月に開講して以来、本年4月に30周年を迎え、累計11万人を超える受講者の皆様にご活用いただいてまいりました。これもひとえに、皆様のご支援とご協力の賜物と心から感謝申し上げます。

さて、予断を許さない国際情勢が続き、国内では、災害の激甚化・頻発化や人口減少、物価高騰などの難局が押し寄せる中、地域の課題は、ますます多様化・複雑化し、住民に最も近い市町村には、デジタルトランスフォーメーション(DX)や脱炭素を基軸に加えつつ、災害や感染症への対応、子育て支援の推進など、多くの課題への取組が求められています。

課題は山積と思われますが、だからこそ、誰もが笑顔で暮らせる社会の実現を信じて努力を重ねてゆく人材が求められます。JIAMでは、こうした様々な課題や環境の変化に柔軟に対応し、国際理解と国際感覚を持った課題解決力の高い人材の育成に役立てるよう、幅広い課題をテーマにした研修を企画・実施しています。

多様な命を育む日本最大の湖 琵琶湖を擁し、日本仏教の一大聖地 比叡山を望む大津市の唐崎周辺は、かつて、政治、文化の中心地でもありました。グローバルな視点と行動力を持つ人材が育つ場に相応しい唐崎の地、JIAMに集い、学び、交流した皆様がそれぞれの自治体に戻り、新しい課題に果敢に挑戦していく原動力となるよう、質の高い研修の提供に一層精励してまいりますので、是非、JIAMの門をお叩きください。

皆様のご参加を、職員一同心よりお待ちしております。

令和5年7月