実施報告

欧州から学ぶ持続可能なまちづくり(国内+海外)
【期間】令和6年9月6日(金)-令和6年9月19日(木)

令和6年度「欧州から学ぶ持続可能なまちづくり(国内+海外)」を9月6日(金)から9月19日(木)までの14日間で実施いたしました。
4日間の国内研修において事前学習を行った後、ドイツ、フランスに赴き、実地研修や意見交換等を行いました。
本研修は全日程を東京大学大学院工学系研究科 准教授 瀬田 史彦 氏にご指導いただきました。

研修の様子

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写真(上段左から順に)
・東京大学大学院工学系研究科 准教授 瀬田 史彦 氏の講義風景(国内研修)
・大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館 首席領事 ミヒャエル・イェーレ 氏の講義風景(国内研修)
・立命館大学理工学部環境都市工学科 教授 岡井 有佳 氏の講義風景(国内研修)
・演習発表の様子(国内研修)

(下段左から順に)海外研修 訪問先での調査風景
■ドイツ
・シュトゥットガルト連合会(Verband Region Stuttgart)【広域エリアのStuttgartにおける持続可能な都市開発】
・シュタットヴェルケ コンスタンツ【シュタットヴェルケの仕組み及び持続的な公共サービスの提供】
■フランス
・ストラスブール中心市街地【交通結節点(ロトンド駅・鉄の男駅)、公共交通試乗(EVバスH線・BRTのG線など)】
・エルスタイン【小規模自治体の都市政策(環境、住宅、経済発展等)】

上記のほか、国内研修講師及び海外現地コーディネーターとして以下の方にご指導いただきました。
・流通経済大学経済学部 教授 板谷 和也 氏
・目白大学社会学部社会情報学科 専任講師 土屋 依子 氏
・ene techs フリーランス ジャーナリスト 永井 宏治 氏(ドイツ)
ビジネスコンサルタント(日仏異文化研修講師)/ フランス都市政策研究者 ヴァンソン藤井由実 氏(フランス)

また、海外研修では上記のほか以下の視察先・団体等に訪問、交流させていただきました。(訪問順)
■ドイツ
・シュトゥットガルト市都市計画住宅局【Rosenstein地区の再開発、Stuttgart21により発生する空き地の開発】
・ヴァイセンホーフ・ジードルング【ミース・ファン・デル・ローエが100年前に構想した団地概念と今日のコンセプト比較】
・stuttgart21の新中央駅【stuttgart21による建設中の新中央駅視察】
・Dreisam(ドライザム川)【河川の再自然化】
・ヴォーバン地区【環境政策先進地区の取り組み】
■フランス
・メトロポール・ストラスブール【都市計画ヒアリング及び広域行政組織の役割】

受講者からの感想
受講者の感想 受講者の皆様からは次のような感想をいただきました。
「市民の合意形成を図るための具体的なプロセスや実際の現場などを見せていただき、大変よかった。」
「100年前から住環境とはどうあるべきか、将来予測や理想、根拠に基づく考えで家作りされていることを学び、実際に見れてよかった。」
「既に100%再生可能エネルギーを提供できており、シェアサイクルの事業も普及させ、自転車での旅行も増えている点に、環境対策と経済成長が比例していると感じた。」
「自動車の進入を極力排除し、トラム等の公共交通を中心とした中心市街地の賑わいや歩きやすさを実体験できた。」
「小都市における都市政策の取り組みの一端を見ることができ、大都市におけるそれとの共通点、相違点を知ることができた。」

今回の研修には、全国から12名の方にご参加いただきました。
今回学んだことや研修を通して築かれたネットワークを存分にご活用いただき、今後の業務に活かしていただけましたら幸いです。
JIAMでは、今後も地方自治体が抱える課題解決の一助としていただけるような研修を実施してまいります。どうぞご活用ください。